はじめて酒の持つ“旨さ”に目覚めたのは、15年以上前、偶然にも小さなお酒の勉強会での、鳥取の純米酒との出会いからでした。
その酒の持つ、芯の強い爽やかな味わいに体が「旨い!」と叫んでいました。

2回目の大きな出会いは、その数年後。
新潟酒が全盛の頃、福岡の純米吟醸酒を、ぬる燗で飲んだ時でした。
その包み込まれるような、ホッとする様な吟味に大きな驚きを感じました。

そして3回目の鮮烈な出会いは、本格焼酎との出会いでした。
九州の方々の大らかな性格、迷いのない強い意志。
その人柄の魅力とあいまって、本格焼酎のお湯割りの“旨さ”のとりこになりました。

これまでに、たくさんの日本酒や本格焼酎の蔵元に伺って、いつも感じることがあります。
単に蔵の規模や技術力だけでは推し量れない、飲み手の心をつかむ何かを…。
言葉ではうまく表現できない何か、ですが…。
その土地の自然の力、精霊の様な存在なのでしょうか?
あるいはこだわり、思想、精神、哲学、いや造り手の命そのものかもしれません。

今、世界中がうらやむような豊かな食文化を持つ日本にあって、季節感あふれる料理を生かす日本酒、本格焼酎の存在は私たちの貴重な財産だと思います。

世界に誇れる文化である日本酒、本格焼酎と、皆様との「心に残る出会い」のお役に立てば、これ以上の喜びはありません。


大塚屋 横山哲也

̓酒販店に嫁いで11年。
料理をすること、食べること、日本酒を飲むことが好きな普通のOLだった私が、酒屋さんである主人と結婚することになったとき、会社の同期に「お酒が好きで結婚するんでしょ」なんて冷やかされたけれど…お酒も主人も両方好きで結婚しました(笑)。

お酒好きといっても、結婚当初は男性方のようにお酒を研究したり勉強したりして飲んでいたわけではないので、お酒を最適な温度で飲むということがわかりませんでした。
料理を作って、さあ今日は何を飲む?となったときに、純米生原酒を燗につけてみたり、急いで燗につけたくてお鍋で直火燗をしてフランベしてしまったり、冷凍庫で冷やして、みぞれ酒なんてことも…。
最初は×××!という顔をしていた主人もだんだん面白がって、いろいろ未知の体験を喜ぶようになって…、今の我が家のスタイル『一升瓶をいろんな風に飲んでみる』ができあがりました。

我が家には、飲みかけの一升瓶がたくさんあります。
私も主人も晩酌好きだからです。

毎日、お酒の瓶を横目で見ながら台所に立っている私は、渋かったお酒が飲み頃になる時期というのも少しずつわかってくるようになりました。
料理しながら、ひと月前に開栓したお酒の味をちょこっとみてみたり、昨晩燗につけたお銚子の残りのお酒がどんな味に変わっているかみてみたり。

今、酒屋さんの仕事が楽しいです。
お酒を造る方たちの真剣な姿勢、お酒に対する深い愛情、その話を聞くのが楽しい。
そのお酒を飲んで「美味しかったよ」とお客様におっしゃっていただくのが嬉しい。
もっと美味しくお酒が飲めるように。もっと食卓が楽しくなるように。
そんなことを思いながら、HPを作っていきたいと思っています。

横山京子(ワインアドバイザー、きき酒師)
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