山形、杉勇蕨岡酒造さんへ伺ったときの続きです。
西の方のお酒と何かと縁が多い大塚屋ですが・・・
芯のしっかりしたきれいな山形のお酒は結構好きだったりします。
私がおススメするちょっと個性的な西の方のお酒に懐疑的な(?)お客様にも、「山形のお酒なら!」と安心して購入していただけたりします。
(これって、喜んでいいのかな?)
さてさて、杉勇蕨岡酒造さんへ伺って教えていただきたかったことがありました。
「生もと造り」と表示されたお酒の中にも実はいろんな造り方があります。
生もと系のお酒でも「山廃もと」と「生もと」との違いは結構知られているところですが、同じ「生もと」と表示されたお酒の中にも、「秋田流生もと」という造り方があるのをご存じの方は結構少ないのではないでしょうか。
「秋田流生もと」はもと摺りというお米をすり潰す作業をドリルのような機械でやっていて、普通の「生もと」は櫂で人の手によってすり潰すと説明をされることが多いと思います。
見た目に違うのはお米をすり潰すやり方なのですが、本当の違いはお米を摺ることの目的をどう捉えるか?ということなのかもしれません。
いろんな方にいろんなやり方を教えていただいてそう思うようになりました。
例えば去年広島の竹鶴酒造さんで教わったこと。
「埋け飯」について
「埋け飯」をすることで一旦糊化(α化)したでんぷんが老化(β化)し、つぶれにくくなるのが重要だと教わりました。
「埋け飯」でつぶれにくく溶けにくい蒸米にすることが大事、摺っているのは蒸米ではなくて、麹米なんだそうです。
じゃあ、もと摺りと言っても、お米をすり潰すだけが目的ではないってこと?
「埋け飯」は、好気性の菌たちが好まない環境を作るってことらしい。
(ここらへんがよくわからない・・・
今年もう一度行って教わってきます。)
その中で微生物たちがどんなふうに働いているかは私には想像がつかないけれど、菌達が働いて作る環境を、安全に醸造できるための順番に持ってくることが「生もと」造りの目的だったと教わりました。
「埋け飯」をしてもと摺りをすることで、麹の酵素効果を効かせるのを遅らせるそうです。
それを考えると昔の人たちがやっていたことは、とても理にかなっていたんだそうです。
私の怪しい知識では、「埋け飯」&「もと摺り」はお米を溶かすためにすり潰すのではなくて、環境づくりのための方法だったという理解で精一杯でしたが・・・
でも、うん、なんだか頷ける!とわかった気になって帰ってきました。(笑)
帰って来てから気になったこと・・・
じゃあ、「埋け飯」をしない「秋田流生もと」はどういう目的でお米を摺るの?
ずーっと、気になったままで日々の仕事に追われて調べることもままならず・・・
じゃあ、教えてもらいに行ってしまおう!
ということで
「埋け飯」&「もと摺り」をする生もとを1本
「秋田流生もと」を1本
両方の生もとを仕込むという杉勇蕨岡酒造さんへ伺ってきました。
(前置きが長くてごめんなさい)
茨木社長がいろいろ教えて下さいました。
続きます。
京子