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福岡から高速を飛ばし、120キロ、大分へ向かう。
目指すは、本格麦焼酎『泰明』『舞香』『じいさんの置きみやげ』を醸す「藤居醸造」さんだ。
こちらの麦焼酎は、水やお湯でいくら伸ばそうが、決して輪郭が崩れない。
その酒質は見事である。
大分市内から小一時間の距離。昨年建てたというゲストハウスで珈琲をご馳走になった。
蔵の中は整然としており、特注という銅製のわたりの蒸留器を見せてくださった。
 ▲ 蒸留器 |
麹室に案内していただいて驚いた。
藤居さんの焼酎の味わいの秘密はここにある。
仕込みに使う麦麹はすべて箱麹で、夜中の積み替えもきちんと行う。
天井にはもみ殻が入っていて、温度とともに湿度も調整する役目をしているとか。
まるで、清酒蔵の鑑評会用の出品酒を仕込むような麹を造っている。
しかもすべての麹をこの工程で造るとは……、驚きとしか言いようがない。
その夜は藤居さんと二人で盃を傾け、楽しい夜となった。
帰り際、お母様や奥様、お子さんたちに出てきてくださり、記念写真を撮らせていただく。
そのほのぼのとして温かい表情が忘れられない。
大事にしたい人と焼酎がここにもある、つくづくと思った訪問だった。
 ▲ 蔵の前にひろがる麦畑 |
店主
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