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鳥取県にある「大谷酒造さん」の『鷹勇』は、主人が地酒の美味しさに目覚めるきっかけとなったお酒でした。15年位前でしょうか(私の知らない頃です)?
今回は私が蔵見学ときき酒をさせていただきました。
 ▲ 坂本杜氏 |
 ▲ 蒸し米を手でこねて蒸し具合を確かめる、ひねり餅という |
坂本杜氏のお酒は本当に不思議です。
新酒なのに渋さが挑んでこない。新酒のうちから爽やかで、きれいな柔らかさや滑らかさがあります。でも、きちんと輪郭が決まっていて、そこからはみ出すものが何もないという感じでしょうか? そして、新酒でも飲めてしまう柔らかさがあっても、ダレてくるのを想像させない、素晴らしい完成度を誇るお酒でした。
ひとりでゆっくり盃を傾けていたら、お酒から何か「静かなもの」が伝わってきそうな感じがします。それは、こういうお酒にしたいという造り手の気持ちや方向性を強くは感じさせませんが、坂本杜氏の造ろうとされていたお酒のイメージと、造られたお酒とがぴったりと一致しているからでしょうか?
存在感があるのに、造り手の押し付けがましさが全く感じられません。経験のなせる技、熟練とはこういうことなのか……。ある種の感動を覚えました。
鑑評会の出品酒にされるかもしれない、というお酒も飲ませていただきました。
大吟醸のつや、とはこういうものなのかと、改めて知りました。出品酒にするには香りが穏やかかな、という話をしていらっしゃいましたが、私はこのお酒を飲めただけで幸せです。
蔵見学をさせていただき、醪(もろみ)を飲ませてくださいました。
坂本杜氏の足取りは軽くて、ついて行くのが大変でした。いつも思うことなのですが、お酒造りをされている方たちは皆さん本当にお若くて、エネルギッシュでいらっしゃいます。
お酒という生き物の誕生の現場にいるからなのでしょうか?
坂本杜氏、いつまでもお元気で、いつまでもいいお酒を造ってくださいね。
大谷酒造さん、ありがとうございました。
京子
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